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毎月の固定費において、「スマホの料金」は決して無視できない存在です。
自分1人ならまだしも、家族が多い場合大きな支出であることは間違いないですよね。
また、現代において”スマホを持たない”という選択は無理がありますし、生活に欠かせないものとなっています。
でも知っていますか?
世界の平均よりも日本のスマホ料金は高いということを。
ではいったいなぜ日本のスマホ料金は高いのでしょうか。
また、安くしたい場合どのような選択肢があるのでしょうか。
✔この記事の内容
- スマホの料金が高い理由
- 安くするにはどのような選択肢があるのか
- 「格安SIM」ってよく聞くけど、どうなの?
- 今後の通信業界の動きで、スマホ料金がどう変わるのか
最後まで読むことで、スマホの料金事情が分かり、またご自身の使い方や環境に合った「通信会社」や「料金プラン」の”選ぶ基準”を持つことができるでしょう。
そして、「最低限の料金で、快適なスマホライフ」を手に入れましょう。
もくじ
スマホの料金の平均額
ではまず、スマホの料金が高い理由を知るために、通信大手3キャリア(docomo、au、SoftBank)の平均月額料金について見ていきましょう。
【2020年11月の調査】
『MMD研究所』によると大手3キャリアの平均月額料金は8,312円となっていました。
(端末代金と通信料金の平均を足した金額です)
また、端末代金を除いた場合の平均通信料は5,853円でした。
次に世界の各都市で調査した、平均額の比較データを見てみましょう。
【2020年6月の調査報告】
「総務省」が6都市を対象にした調査では、以下のような結果になっていました。
■データ容量5ギガでの比較
平均額 | 対象都市 |
6,250円 | 東京 |
6,865円 | ニューヨーク(アメリカ) |
1,800円 | ロンドン(イギリス) |
1,986円 | パリ(フランス) |
3,483円 | デュッセルドルフ(ドイツ) |
3,931円 | ソウル(韓国) |
ニューヨークは東京より高いですが、ヨーロッパ勢はかなり安くてビックリします。
もちろん、繋がりやすさや通信速度など、品質の違い(日本の品質は高い)はありますが、それにしても料金の差が大きいですよね。
各都市と比較することで、日本の通信料がどのくらい高いか分かったと思います。
では、日本のスマホの料金が高い「要因」についても見ていきましょう。
スマホの料金はなぜ高いのか(理由)
スマホの料金が高い要因として主に、以下の3つ理由が挙げられます。
- 大手通信キャリアの3社が市場を分け合う、「寡占(かせん)状態」となっている
- 料金プランが複雑で理解しづらく、合わないサービスを契約している
- 最新機種の価格上昇
スマホが高い理由1:大手キャリアの寡占状態
まず1つ目の「寡占状態」とはつまり、ライバルが少ないということです。
分かりづらいので一般的な市場、「外食産業」で例えてみます。
飲食店では、比較的参入しやすい業界の為、周りにたくさんのライバルがいます。
なのでメニューをリニューアルして差別化を図ったり、料理の値段を見直したり、そこでは「競争」が生まれます。
消費者は、その正常な競争があるため、”価格が抑えられた”美味しいものを食べることが出来ます。
それと違って通信事業は参入しようと思っても、膨大なコスト(通信基地)や、そもそも電波の権利など、大きな壁が立ちはだかります。
その理由からライバルは増えないし、大きな市場にたった3社しかいないので、正常な価格競争が起きません。
よってスマホの料金は、なんだかんだ高いままなのです。
スマホが高い理由2:料金プランが複雑で消費者が理解しにくい
次に2つ目は、料金プランが複雑化し、プラン内容をあまり理解できず、ご自身の使用環境に
「合っていない料金プランを選択している」ということです。
例えばご使用方法が、
「メールやLINE、そして何か気になった時にちょっとした検索をする」
(データ使用量:平均2GB/月)
程度なのに、データ使い放題月5,000円のプランに入ってしまっている。
また、電話が掛かってくることなんてあまり無い環境なのに、留守番電話サービスに入っている。
など、余計な料金を支払っている可能性があります。
スマホの料金体系は年々複雑化していて、利用者がそれを把握できていないため、これらの現象が起こっています。
スマホが高い理由3:最新機種の価格上昇
これは単純で、スマホに最新技術がどんどん搭載されているからです。
最新機種では高性能になった分、価格も10万円を超えてきました。
たとえ分割にしたとしても決して”軽くない”金額になりました。
以上が主な高い理由です。
ではスマホ料金を安くする方法はないのでしょうか。
スマホ料金を安くする節約方法5選
スマホ料金を大まかに分けると、
・通話料データ通信料
・オプション使用料
・端末代 (機種代)
となっています。
それぞれ別々に見直すことが、安くするに当たり重要になってくるので、それを踏まえて以下のポイントを見ていきましょう。
節約方法① 使用方法に合わせて料金プランを見直す
まずはご自身のスマホの使い方を洗い出します。
■「通話」はどの程度利用していますか?
長電話をよくするのか、お店に予約を取るなど5分以内での利用が多いのか、また、電話を掛けることはほとんど無く、着信がメインなのか。
これらは通話に関する料金プランを選ぶ上で重要になってきます。
■「データ通信量」を把握しよう
次に、一ヶ月あたり何ギガ通信しているのか、今までの履歴から追ってみます。
大手通信キャリアなら過去の使用量をグラフ等で表示してくれるので、最高何ギガ使ったのか、もしくは平均何ギガ使ったのかが分かります。
履歴を参考にどのくらい容量があればいいのか判断できるので、それをもとにプランを変更してみましょう。
合わなければまた変えればいいので、気軽に変えてみるのが良いと思います。
スマホの料金の中で
データ通信料が大きな割合を占めます。
把握しておくと大幅に料金を下げることができるでしょう。
節約方法② 使用方法を工夫する
①では、使用方法に合わせて料金プランを選ぶやり方でした。
今回は逆に、「安い料金プランに合わせて使用方法を工夫する」について考えてみます。
さきほど、スマホ料金の中で大きな割合を占めるのは、データ通信だと、お話ししました。
では、「どこでもYoutube(動画)を見たい方」はどうすれば安く抑えられるでしょうか。
「動画」はデータ通信で一番容量を消費します。
どこでも動画を見たい場合、データ容量が多いプランを検討すると思います。
ですが、容量が多いほど料金は高くなり、月に5,000円近く掛かるんです。
では安くするには、どうすればいいのか。
容量を1ギガ以下で約2,000円のプランに入りたい場合、「Wi-fiがあるところで、動画をダウンロードする」というやり方があります。
YouTubeで動画をダウンロードするにはPremium(月額1180円)に入る必要がありますが、それでも通信量と合わせて約3,200円で、2,000円ほど安く出来ます。
他にもダウンロードに対応した動画配信サービスがあるので、現在加入しているサービスの内容をご確認下さい。
少し手間は掛かりますが、安いプランに合わせることも検討してみましょう。
節約方法③ オプションのサービスを見直す
オプションは以下のようなものがあります。
■通話関連
・留守番電話サービス
・複数人での通話
・割り込み通話
・国際通話
■通信関連
・テザリング
・海外でのデータ通信
・メールに関するサービス
■アフターサービス関連
・機器のトラブルの保証
・故障や紛失のサポート
・ポイントプログラム
これら以外でも通信会社によって様々なものが用意されています。
一度、契約内容を確認してみてください。
その中でご自身の環境に必要なものであれば、利用するメリットがあります。
ただ、「知らないもの」だったり、「使うことがないもの」だったり、そういったサービスが含まれているかもしれません。
それらはバッサリとカットして、料金を軽くしていきしょう。
節約方法④ 機種変更では”型落ち”も検討する
最新のスマホはとても魅力的ですよね。
「処理速度が○○%向上」
「カメラに新しい機能が」
「○○ディスプレイ搭載」
など、キャッチコピーにワクワクします。
ただ機能がたくさんあるほど、また性能が高いほど、価格も高額になってきます。
今ではパソコンより高いなんて当たり前です。
定価で10万円を超えてくるものもあり、最初は躊躇するでしょう。
ですが、ショップなどで「月々○○円から」、「2年後下取りに出すと○○割引」と言われる現実的に大丈夫な感じがして、欲しくなります。
ただ、他の料金と合算されると、1万円を超えたりなんてことも。
買ってしばらくすると新しさにも慣れ、意外と使いこなすこと無くその”高性能”は身を潜めます。
なので、冷静に判断する必要があります。
ここでも自分の使用方法に照らし合わせることを実践し、十分な機能のものを選ぶと良いです。
特にリセールを考えないのであれば、一世代くらい”型落ち”のものでも、十分です。
「この機能は本当に必要か」、「使いこなせるか」と自問しながら選んでいきましょう。
節約方法⑤ 『格安SIM』を検討する
■格安SIMとは、
大手携帯キャリアの通信回線を借りて通信サービスを提供している事業者の、SIMカードのことです。
通信回線を借りているだけなので事業コストが低く、そのため料金プランを安く設定できます。
そのことから格安SIMと言われています。
さて、格安SIMと聞いてどのような印象をお持ちでしょうか。
「不便」だったり、「電波の品質が悪い」など、あまり良くない印象を持つ方もいるかもしれません。
ですが使用環境や使用方法を把握している方にとって、
「安く抑えるための、最良の選択になる」可能性が高いです。
格安SIMを提供している事業者はたくさんあり、それぞれ強みと弱みがあります。
そこで、ご自身の使い方の特徴を知っていれば、それらと照らし合わせることで最良のプランが見つかるでしょう。
ただ大手キャリアが提供しているサービスを使えなかったり、サポートが受けられなかったり、不便な面も確かにあります。
また、品質についても大手の安定性には敵いません。
「通話の品質」についてはあまり変わりませんが、「通信の品質」は各サービスによって良し悪しがあり、下調べをしておくことが重要です。
この2つを決めておくことが大事です。
この2つさえ抑えておけば後悔することなく自分に合った最安のプランを探すことが可能になります。では、最後に格安SIMの料金について見ていきましょう。
格安SIM(スマホ)はどれくらいの料金か
上記の「スマホの料金の平均額」という項目の中で、大手3社の月額平均料金をご紹介しました。
それは端末代を引いた平均通信料で5,853円 (MMD研究所調べ)でした。
では格安SIMの平均通信料はというと、2510円(同じくMMD研究所調べ)となっています。
なんと大手の半分以下です。
参考として「人気のある格安SIM3社」の基本料金をご紹介します。
(2021年2月時点の料金です)
UQmobile(くりこしプラン)
データ容量/月 | 料金(税込) |
3GB | 1,628円 |
15GB | 2,728円 |
25GB | 3,828円 |
※通話料は含まれておりません。
国内10分以内のかけ放題プランには別途770円(税込)/月必要です。
Y!mobile(ベーシックプラン)
データ容量/月 | 料金(税込) |
3GB | 2,948円 |
10GB | 4,048円 |
14GB | 5,148円 |
※こちらは国内10分以内の通話料が無料です。
LINEモバイル ベーシックプラン(音声通話SIM)
データ容量/月 | 料金(税込) |
500MB | 1,210円 |
3GB | 1,628円 |
6GB | 2,420円 |
12GB | 3,520円 |
※通話料は含まれておりません。
国内10分以内のかけ放題プランには別途770円(税込)/月必要です。
今回紹介した料金は、キャンペーンを省いています。
キャンペーンの中には、数ヶ月のあいだ値引きがあったり、学割や、契約時に特典があったり、各社様々です。
特徴をしっかり押さえれば、かなりの節約になるので、ぜひ検討してみて下さい。
まとめ、そして今後の通信業界の動き
いかがだったでしょうか。スマホの料金はご自身の使用環境に合わせて、確実に下げれることが分かったと思います。
それでは、安くするための重要なポイントをサラッと復習しましょう。
✔安くするための重要ポイントのおさらい
・現在の使用方法を把握し、プランとオプションを見直す
・Wi-fiを使いこなすことで、安いプランに合わせる
・ご自身の環境に合わせて、格安SIMを検討する
以上です。
この記事を参考に、ご自身に合ったベストな選択肢が見つかることを祈っています。
【補足】
政府は、通信事業に健全な「競争」を望んでいます。
それもあって、業界は大きな転換期を迎えており、今年に入りその動きは加速しています。
大手3社、そしてそのサブブランド、新規参入の楽天、格安SIMを提供する各事業者。
これらが絡み合うことで、よりユーザーに寄り添ったプランが
これからの「競争」により生まれてくるでしょう。
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