冬の電気代が高い原因は?安くする方法も解説【2023年最新】

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暖房をかけるくらい寒くなってくると、気になるのは電気代ですよね。“夏の冷房”も電気代の高くなる要因ですが、冬の電気代のほうが高い方も多いのではないでしょうか。
「冬はなぜ電気代が上がるのかな?」「冬の電気代を抑える方法はないかな?」
この記事では冬の電気代について、以下の内容を記載しています。

この記事の内容
  • 世帯人数別、平均の電気代(冬)
  • 冬の電気代が高くなる原因
  • 電気代を抑えるための節約方法

寒い日はできるだけ電気代を気にせず、温まりたいものです。快適な冬を過ごすためにも、ぜひこの記事を参考にして下さい。
簡単なポイントを押さえるだけで、電気代を軽くすることができます。

世帯別 冬の電気代

注意

こちらでは単身から5人家族までの、冬の電気代の目安が分かります。世帯人数が多くなれば、もちろん電気の使用量が増え、電気代も高くなります。
大体いくらなのか知っておくことは、節約をする上での基準となるでしょう。

世帯別、1~3月の電気代(平均)

時期(1~3月)12345
20176,414円10,853円12,239円13,337円14,887円
20187,098円12,085円14,291円14,835円15,829円
20197,123円11,973円13,898円14,854円16,690円
20206,535円11,396円13,116円14,329円14,910円

出典:総務省「家計調査」より

この表は、2016年4月に始まった「電力小売全面自由化」以降の平均値を示しています。ご自身の環境(世帯人数と電気代)と比べてみて、どちらが高いでしょうか。
次にこの表のポイントについて解説します。

世帯別の電気代平均からわかること

「単身」と「2人以上の世帯」

単身世帯の電気代はやはり安いですね。ここで注目なのは2人になると単身の約2倍、電気代が高くなっていることです。単身世帯は仕事などで出かけた場合、家に誰もいなくなる(電気を使う人がいない)ので低くなっているのでしょう。対照的に2人以上になると、家に誰かいる可能性が高いので、電気代も高くなっていると考えられます。また、世帯人数によって部屋数や部屋の広さも違うので、エアコン等の暖房に掛かるエネルギーも多くなります。

2人から5人までの上がり方は緩やか

上記と違って、2人から3人と増えていっても、電気代が倍になることはありません。これは「常時消費電力(冷蔵庫など、常時稼働している機器の電力)」が、一人増えたからと言って倍になるわけではないことから、このような結果になっていると考えられます。

冬の電気代が高くなる原因

実際のところ、年間平均と比べて冬の電気代は高いのでしょうか。以下の表をご覧ください。各世帯別の年間平均と、冬の電気代との差額が分かります。

項目1人2人3人4人5人
2017年平均5,392円9,176円10,485円11,239円12,610円
冬の平均6,414円10,853円12,239円13,337円14,887円
差額1,022円1,677円1,754円2,098円2,277円
2018年平均5,852円9,559円11,024円11,719円12,846円
冬の平均7,098円12,085円14,291円14,835円15,829円
差額1,246円2,526円3,267円3,116円2,983円
2019年平均5,700円9,654円11,116円11,761円12,945円
冬の平均7,123円11,973円13,898円14,854円16,690円
差額1,423円2,319円2,782円3,093円3,745円
2020年平均5,791円9,515円10,932円11,788円12,471円
冬の平均6,535円11,396円13,116円14,329円14,910円
差額744円1,881円2,184円2,541円2,439円

出典:総務省「家計調査」より

表から分かる通り、冬の電気代はどの世帯でも高いです。ただし全国平均なので、地域によっては当てはまらない場合もあります。(沖縄は逆に冬は安く、夏が高いです)また世帯人数が多いほど、差額も大きくなっています。

高い原因

冬は日照時間が短く、在宅時間が長い

ご存知のとおり、冬は暗くなるのが早いです。そのため「部屋を照らす電器を付けている時間」は長くなってしまいます。同時に暖房機器を使用する時間も増えるので、電気代を押し上げる要因となるでしょう。また世帯人数(=部屋数)が多いほど、電気代の上がり方が顕著です。

気温差が大きい

冬は室温と外気温の差が大きいです。「その差を埋めるためのエネルギー」も大きくなってしまうため、温度調節機器(エアコンなど)の電力消費量が増えます。
例えば、夏で外気温が32℃、室内の温度設定を24℃とすると、その差は8℃です。対して冬の場合、外気温が5℃、部屋の温度設定を20℃にしたとしても、その差は15℃と夏より大きくなります。
したがってこの気温差も電気代の高くなる要因の1つで、これは冬における「電気代が高くなる原因」の大きな割合を占めるでしょう。またコロナ禍によりリモートワークが推奨されているので、上述の「在宅時間の増加」と気温差による「暖房費」の掛け算で、電気代はさらに高くなっていくと考えられます。

「乾燥」も要因の1つ

冬は湿度が低く乾燥しています。喉やお肌を守るために「加湿器」などを使用している方も多いのではないでしょうか。この湿度管理は、家電を使用することで電気代が上がる要因となります。また湿度管理は、新型コロナやインフルエンザなどのウイルス対策としても重要なので、加湿器などの使用頻度は多くなります。そして電気代のプラス側に働くでしょう。

洗濯物が多くなる

冬の衣類は厚いものが多いですし、重ね着するので自然と洗濯物の量が増えます。また日照時間が短いため、衣類を乾かすために乾燥機を使う頻度も増えるでしょう。どちらも大きな電力量を消費するので電気代がかさみます。

オススメの節約方法

コストダウン

電気代が高くなる原因に合わせて、オススメの節約方法をご紹介します。

電球はLEDに変える

変えている方も多いと思われますが、まだ白熱球を使っている方はLEDにぜひ取り変えましょう。例えば60Wの白熱球を、同じ明るさのLEDに変えた場合、その消費電力は約7W。つまり部屋の明かりに対する電気代が6分の1以下となります。白熱球より値段は高いですが、寿命が10倍以上あるので長期で見れば断然おトクです。

衣類を見直す

単純に厚着するのも手ですが、素材から見直しみると良いでしょう。ユニクロのヒートテック付きの衣類を組み合わせるなど、なるべく暖房の温度を下げられるように工夫してみることをオススメします。衣類の素材は時代とともに進化しているので、衣替えの際に最新のものを試すと、快適な冬になるかもしれません。肌に触れるものなので、効果が高いでしょう。

暖房機器を上手に使う

部屋全体を温めるタイプか、自分の周りの一部を温めるタイプか、ご自身の環境に合わせて選ぶと良いです。同じ部屋に数人いる場合は、部屋全体(エアコンや石油ファンヒーターなど)を温めたほうが他の暖房機器の稼働数を抑えられますし、一人の場合だとピンポイント(電気ストーブ、コタツ、ホットカーペットなど)で温める機器を使用したほうが、部屋全体を温めるより消費電力が少なくてすみます。

また具体的な方法として、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • エアコンはオート設定で使用する
  • 部屋の開口部(窓)が一番冷えるので、その近くに石油ファンヒーターを置く(カーテンなどの可燃物には要注意)
  • 取扱説明書(節電方法について)を読み、機器ごとの特徴をつかんでから使用する

乾燥対策の節電方法

エアコンは部屋全体を温めるのに適していますが、その代わり乾燥しやすいというデメリットがあります。その対策として加湿器を使うと消費電力が多くなるので、以下の方法で加湿または保湿することをオススメします。

  • 洗濯物を部屋で干す
  • 洗濯物がなければ濡らしたバスタオルを干しておく
  • お風呂場の扉を開けておく
  • 容器などに水を張っておく

料金プランを見直す

料金プラン、もしくは電力会社を変えるのも、電気代を安くするためにオススメです。各社それぞれ“強みを活かした料金プラン”をそろえているので、ご自身の使用環境に合う「電気代を安くできるプラン」が、きっとあります。まだ変更したこと無い方は、当メディアでエリアごとに料金プランの解説をしていますので、ぜひご覧ください。

電力料金プランの種類とその主な特徴をご紹介します。

電気使用量が多い人向けのプラン

「電力量の料金単価が、一般的なプランより低く設定されている」ことが特徴です。単価が段階に応じて変動するタイプと、一律タイプがあります。

どの世帯でも確実に安くなるプラン

大手電力会社の基本プランより、基本料金と単価を数%割引しているので、どなたでも安くできます。

電気を使用する時間帯によって安くなるプラン

こちらはライフスタイルによって選択すると安くできます。電力量の単価は「夜間」が基本的に低いので、各プランの夜間の時間帯に合わせて、家電などを使用できる方にオススメです。

オール電化の方向けプラン

既にオール電化の方は電力プランを変更済みかと思われます。ですが、これからオール電化にする方はぜひ知っておきたいプランです。料金単価が低い夜間の時間帯にお湯を貯めることができる「エコキュートなどの蓄熱式機器」をお持ちの方が対象となるでしょう。割引を適用できる場合もあるので、一度検討してみることをオススメします。

補足

電力自由化とは(小売の全面自由化)
2016年4月より電気の小売市場が、全面的に自由化されました。これにより一般家庭や自営業店舗などすべての利用者が、電力会社とその料金プランを自由に選択できます。今まで大手の電力会社(東京電力や沖縄電力など)が独占していた小売市場に競争が生まれ、さまざまな価格設定やサービスが利用者目線で編み出されてきました。この改正は利用者にとって、電気料金を見直し、そして安くするためのチャンスです。

まとめ

それでは内容をおさらいしましょう。
冬の電気代は、高いことが分かりましたね。

その原因は、

  • 日照時間の影響で、自宅にいることが多いため
  • 外気温との差が大きいため、暖房機器の消費電力が多くなる
  • 乾燥対策や洗濯物の量によって、家電の稼働数が多くなる

そして対策は、

  • 電球をLEDにする
  • 衣類を見直し、暖房機器の設定温度を下げる
  • 料金プランを変更してみる

冬は、年間を通して一番電気を使用する時期なので、この記事を節約の参考にしていただければ幸いです。

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